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島原半島豊かさFirst三層FMEA

はじめに

地域の将来を考えることは重要です。

しかし、日々の行政運営では、目の前の住民対応、制度運用、予算、議会、施設管理などが優先されます。人口減少の先に何が起きるのかが見えていても、まだ差し迫っていない将来の地域像を、時間をかけて具体化することは容易ではありません。

島原半島も例外ではありません。

島原市、雲仙市、南島原市は、現在はそれぞれの行政区域で運営されています。しかし、人口減少が続けば、いずれ三市を一つの生活圏、経済圏、行政圏として考えなければならない時期が来ます。

その時になって初めて、交通、医療、福祉、教育、農業、産業、文化、防災、公共施設などのあり方を考え始めるのでは遅い。

そこで、まだ急ぐ必要のない今の段階から、将来の島原半島を考えるための土台としてまとめたのが「島原半島ホールディング構想」でした。

これは三市合併を直ちに進める提案ではありません。

将来、どのような地域をつくるのか。
三市に分かれている人材、施設、制度、資源を、どのようにつなぎ直すのか。
行政だけではなく、住民、事業者、地域外の協力者も含め、どのような仕組みで地域を支えるのか。

そうした議論を始めるための構想です。

今回、その構想をさらに具体化し、人間の豊かさを最上位に置く「島原半島豊かさFirst三層FMEA」へ発展させました。

島原半島ホールディング構想が将来の地域運営の骨格であるなら、三層FMEAは、その構想の中で何を守り、何が壊れる可能性があり、何を今から検討しておくべきかを可視化する設計図です。

行政の代わりに結論を出すものではありません。

将来の議論が必要になったとき、ゼロから考え始めるのではなく、すでに整理された論点と選択肢を前にして話し合えるようにする。

Quunyは、地域の外側からではなく、地域で暮らしてきた一人の視点から、そのための構想と方法論を準備してきました。

島原半島ホールディング構想を一歩進めた「豊かさFirst 三層FMEA」とは

▶ 島原半島 豊かさFirst 三層FMEAを見る

▶ 島原半島 豊かさFirst 初版を見る

これまで考えてきた島原半島ホールディング構想を、もう一歩進めました。

これまでは、交通、農業、福祉、教育、文化など、島原半島の課題を分野ごとのカンパニーで動かす構想でした。

しかし、その前に考えなければならないことがあります。

何のために地域を動かすのか。

売上を増やすためなのか。
税収を増やすためなのか。
観光客を増やすためなのか。

それだけではありません。

たとえ経済が成長しても、住民の自由な時間が減り、健康が悪化し、地域で安心して暮らせなくなれば、それを豊かになったとは言えません。

そこで、地域運営の最上位に「豊かさFirst」を置きました。

ここでいう豊かさとは、お金の多さではありません。

時間・健康・安心・つながり・自由・尊厳

この六つを保ちながら、自分の生き方を自分で選べることです。

地域の問題をFailure Modeとして考える

交通手段がなく、病院や買い物へ行けない。

家族の一人に介護が集中し、休むことができない。

手続きが複雑で、利用できる制度を諦める。

若者が地域に残りたくても、仕事や生活の選択肢がない。

これらを個人の努力不足ではなく、地域や制度の「故障」として考えます。

その故障を一つずつ見つけ、原因を調べ、優先順位を決め、潰していく。

一つのFailure Modeを潰せば、一つの豊かさが回復します。

三層FMEAでつなぐ

今回のFMEAは三層構造です。

第1層では、人間の豊かさとして何を守るのかを考えます。

第2層では、それを島原半島の交通、医療、農業、災害、教育、地域文化などの具体的な問題へ置き換えます。

第3層では、誰が、何を調べ、どのように実行し、何をもって改善と判断するのかを決めます。

つまり、

第1層が目的
第2層が地域課題
第3層が実行

です。

カンパニーは会社ではない

ここでいうカンパニーは、最初から株式会社を作るという意味ではありません。

同じ課題を解決したい人が集まる、仲間や関係者の単位です。

交通なら、利用者、家族、運転できる人、交通事業者、病院、商店、行政が集まる。

農業なら、農地を持つ人、耕作できる人、機械を持つ人、販売できる人、地域外の協力者が集まる。

まず仲間が集まり、課題を解決する。

会社や法人が必要になったときだけ、組織化すればよいのです。

組織構想から地域設計へ

島原半島ホールディング構想は、地域をどのような組織で動かすかを考える構想でした。

豊かさFirst 三層FMEAでは、そこへ、

何を守るのか。
何が壊れているのか。
何から始めるのか。
改善したとどう判断するのか。

という基準を加えました。

会社を作ることが目的ではありません。

島原半島に暮らす人が、時間、健康、安心、つながり、自由、尊厳を失わず、自分の生き方を選べる地域を作ることが目的です。

島原半島ホールディング構想は、組織を作る構想から、人間の豊かさを実現する地域設計へ一歩進みました。

▶ 島原半島 ホールディング構想を見る
 

▶ 自治体業務の可視化を見る

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